2022/12/19 02:26

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 国際連合とは世界196ヵ国からなる超国家機関です。この国連は常任理事国と非常任理事国からなり、常任理事国はアメリカ、ロシア(旧ソ連)、中国、イギリス、フランスです。これらの5カ国は第二次世界大戦の戦勝国です。国連分担金は常任理事国の中でもアメリカが一番大きいのですが、ずっと滞納しており、常任理事国ではない日本が国連分担金を一番多く払っております。
 国際連合の前身である国際連盟を日本が脱退したのは1933年2月でした。第二次世界大戦後、名を国際連盟から国際連合と改めた1956年12月、日本は国際連合に再加盟します。
 ここで重要なのは『加盟』ではなく『再加盟』で、『インペリアルジャパン(大日本帝国)』として再加盟しているということです。決して『JAPAN(日本)』として加盟したのではありません。
 その節にはアメリカにも大変にお世話になり、サンフランシスコ講和条約(憲法9条とかで非軍事化した大日本帝国を国連に再加盟させてあげます)、日米安全保障条約(非軍事化したその日本をアメリカが守ってあげます)、 日本国憲法(主に憲法9条、GHQ左派、民政局のコートニーホイットニー准将が憲法を作成)という三位一体を成立させていただき、第二次世界大戦後の1956年12月、日本は国際社会に再度迎え入れらたのでした。 
 
 しかし、国連に再加盟した『大日本帝国』は国際的に非常に特殊で弱い立場にあるということは近年の野党の選挙演説で耳にした方も多くなってきていると思います。
 それが国連憲章にある『敵国条項』です。死文化とおっしゃる方も多いようですが、今でもピンピンしてて長生きしてます。
 まず国連憲章とは『国連加盟国同士で戦争するのはなるべくやめましょう。もし誰かに攻撃されても国連が軍を派遣しますから国連の指示に従ってください。国連軍が到着するまでは各自軍事同盟を結んで凌いでください。ただし国連軍が到着したらその軍事同盟の軍も国連の傘下に入っていただきます(実際に日米安全保障条約にも国連軍の傘下に入ると明記されています)』大まかに言えばこのような内容の『みんな〜こういう感じでよろしく〜』といったニュアンスだと思います。
 なぜ厳しい規則ではないのかというと、そもそも国際社会において一人前の主権国家には外交権の一部として【戦争を起こす権利】があります。他国を侵攻や侵略する権利があるといってもいいでしょう。それが国際社会から非難されるかどうかはまた別の話であって、一人前の主権国家には戦争を起こす権利がある、ということです。
 ですから国連であっても、その戦争を起こす権利を一人前の主権国家から奪うわけにはいかないのです。『国連加盟国同士で戦争するのはなるべくやめましょう。』という言い方は世界各国がこの権利を有しているためです。 

 しかし、例外の国が存在します。
 それが大日本帝国、ドイツ、イタリアという第二次世界大戦の敗戦国です。第二次世界大戦で三国同盟を結んでいたこれらの国々に 課せられているのが『敵国条項』なのです。
 国連憲章第53条、77条、及び107条に明記されているこの敵国条項とは、『大日本帝国とドイツとイタリアは第二次世界大戦の悪の枢軸国でした。また悪さをしでかすかもしれないので、そういう不穏な動きを感じ取ったら国連の承諾なしで攻撃していいですよ』というのがこの『敵国条項』なのです。

 世界で一番国連にお金を出している日本がこの扱いです。国連厳しすぎ。国連がドSなのか、日本がドMなのか。
 しかし1990年代、この敵国条項をなくそうと日本は盛んにロビー活動を行い良いとこまで行ったのですが結果的には常任理事国の賛成までは得られず、敵国条項は残ったままとなっているのです。一部の方々はその良いとこまで行った事実を取り上げて敵国条項は死文化と呼んでいるのかもしれません。

 ドイツとイタリアに限ってはNATOに加盟しているためこの敵国条項は事実上無効化されています。
 
 拘束力の強い順に並べると、条約、憲法、法律、条例、校則、家庭内ルール、といった順になります。従って憲法が条約に違反してはなりませんし、法律が憲法に違反してはなりません。もし条約に違反していれば改正しなくてはなりません。 
 
 ここで逆の見方をしますと、条約に違反した憲法を制定してはならないのです。 

 
 サンフランシスコ講和条約に違反する内容の憲法改正は、敵国条項を適用する口実を近隣諸国に与える危険があるということです。先に述べたように『大日本帝国とドイツとイタリアは第二次世界大戦の悪の枢軸国でした。また悪さをしでかすかもしれないので、そういう不穏な動きを感じ取ったら国連の承諾なしで攻撃していいですよ』という国際社会において戦争を起こす権利を剥奪されている日本という国が、まず取るべき手段は条約の改正と敵国条項の削除ではないでしょうか?
 
 しかしそれらはこれまでの経緯を調べていくと正攻法では無理です。

 ならば強引な憲法改正で我らの祖国『大日本帝国』を護ることがベストでしょうか。
 
 それを政治家や大臣や専門家やメディアや国民が望むのならそれでかまいません。 それも文民統制です。

 この話は続きます。

 (ヒソヒソ) (ゴニョゴニョ) 

 国連から【IMPERIAL JAPAN】は脱退して、【NIPPON】として加盟したら良いんじゃね?
 あんだけ国連分担金払ってるんだから国連からしても日本には国連には居てほしいでしょ?

 国連から【IMPERIAL JAPAN】は脱退して、【NIPPON】として加盟したら良いんじゃね?
 新しく加盟した【NIPPON】には敵国条項は関係なくね?