2022/12/19 02:29
現代日本においての右派と左派のいがみ合いはGHQの置き土産だという話をしました。しかしGHQが日本人を戦後の食糧難から救ってくれた事を思えば安いものだという話まではしていませんが、敵国であった日本を負かしたとはいえ占領軍として日本に赴くことは危険を伴う命懸けの任務であったはずです。
日本の非軍事化と日本をアメリカにとって都合のいい属国にする為とはいえ結果的に日本を救ってくれたといえるGHQに対して私は感謝の方が大きいという前提で話します。
近頃、GHQやアメリカを敵視して外国人を排斥しようとしたり、自己判断で打つはずのmRNAワクチンを打たないように呼びかけたり、花を投げ捨てたりする輩と私は一切関係ありません。
壺や分厚い本も売ったことも買ったこともそんな奴らと関わった事もありません。
原発利権という言葉が福島第一原発事故以降、随分と知れ渡るようになりました。
しかし、その内容がいかなるものなのかまではあまり知らない方が多いようです。
結論から述べると原発利権のピラミッドの頂点に君臨するのはアメリカ政府であり財界ではゼネラルエレクトリック社などです。
なぜアメリカは日本に原子力技術を提供したのでしょうか?
もともと敵国であったはずの日本に原子力を許可する事はアメリカにとってリスクがあるはずですが、それを上回るリターンが見込まれたからに他なりません。そのリターンを約束したのが自民党であり、立党宣言に【原子力科学】という造語まで組み込んだのでした。
日本の原発にはアメリカ軍の重要な役割があります。
その役割とは『核の備蓄基地』。
ウラン鉱石を精錬して遠心分離機を使って使用済み核燃料という3%〜4%の濃縮ウランを作り出し、それを日本国内にどんどん備蓄していくのが日本の原発がアメリカから仰せつかった役割なのです。
この時に非効率ですが、電気も発生します。非効率ゆえにそれは電気代にも反映されます。その上、ゼネラルエレクトリック社への特許料も電気代には含まれます。
日本の電気料金はコストがかかればかかった分だけ料金に上乗せされる総括原価方式です。わざわざ50Hzと60Hzに分けて仲良く利権にあやかれる人数まで増やしていることには触れませんが、私たちが支払う電気料金にはそういう『核の傘』に入れてもらう為のみかじめ料が含まれているという事です。
話を使用済み核燃料に戻します。3%〜4%に濃縮するまでの工程にはとても手間がかかりますが、そこから先は高性能の遠心分離機を使えば一気に95%以上の濃縮ウランを作り出す事が可能です。それを動力源としたのが原子力潜水艦などです。廃炉になるまで40年発電しまくるとか、1つの都市に原潜一基を電線で繋げば電気を供給出来るとか、アメリカ軍はとても安全に原子力をコントロールしているとかの話まではしませんが、日本の使用済み核燃料はアメリカが有事の際に接収するための核兵器や核燃料の材料なのです。日本の原子力発電所はアメリカ軍の下働きを担っているのです。ですから原子力発電所を稼働させないとアメリカさんから怒られてしまいます。自民党さんは駒に過ぎないのでイエスマンのサラリーマンでしかありません。
日本の原子力はその程度の技術しか与えられていません。
アメリカにとってかつて敵国であった日本に最高の原子力技術を提供するはずはないのです。
余談ですが、2009年5月にイランの遠心分離機1500基の内、1100基がスタックスネットというアメリカとイスラエルが共同開発したマルウェアによってぶっ壊されたというニュースがありましたが、このスタックスネットが福島第1原発からも発見されていますが内緒のようでニュースにはなりませんでした。
近頃は世界的に電気料金が爆上がりして日本の電気料金だけが高いという感じもなくなりましたが、なぜ日本が本当は発電効率の悪い原発を再稼働したいのか。
私には全くわかりません。もしかするとこういった事情があって再稼働したいのかもしれませんが、その可能性は低いと思います。
なぜならそんな私利私欲の悪徳サラリーマンが日本の中枢にいるはずがないからです。日本にいるのは正義感の強い善良な首根っこを掴まれて身動き出来ないサラリーマンしかいないと思っています。
超小型原子炉については気が向いたら解説したいと思います。