2023/01/02 07:02
特別会計と最近の増税について少し違う角度から見てみましょう。
むかーし、むかし1761年、戊辰戦争が始まる100年ほど前の話です。
今の山口県のあたりには萩藩という藩があったそうな。
外様大名であった毛利家が統治していた萩藩の藩財政は常に火の車。困窮した萩藩の7代藩主の毛利重就(しげたか)は財政改革を行います。宝暦検地として、萩藩内の土地調査を行い6万石を無理くりにアップさせました。
がここで一計を講じます。
実際には6万石アップであるはずが、2万石アップと偽り、残りの4万石は別会計として蓄財したのです。いわばヘソクリです。これを撫育資金と言います。
この撫育資金を管理運用した組織を撫育局といいます。その撫育局の職員を撫育方といいます。高杉さんや井上さんなどがこの撫育方でした。
そもそも6万石もの大増税は萩藩民にとって相当な負担増でした。田んぼの畦道にたまたま生えてる実のなる木にまで税を課したといわれています。
その結果、萩藩は一揆が頻発するようになります。
萩藩はそれと並行して密貿易や倉庫業を行い、撫育資金はどんどん増えていきました。
そうして民衆から搾り上げた撫育資金を撫育方の高杉さんや井上さんは遊びに使ったり、トーマス君から武器や軍艦を買ったり、とにかく湯水のように自由に使いました。撫育資金とは倒幕資金だったのです。正確には倒幕資金を借り入れる為の頭金のような位置づけですが。
それは外国銀行家から信頼を得るのには充分な資金でした。
やがて彼らは維新志士として討幕を成し遂げます。
その後、西南戦争で政府中枢には薩摩閥がいなくなり萩藩の政治家や官僚達が大日本帝国を牛耳るようになります。
こうして萩藩の重税システムは日本全土に規模を広げたのです。
役人が国民から巻き上げた自由に使えるお金。
撫育資金とは現代日本の特別会計200兆円の事なのです。
そして現代日本では萩藩の事を長州藩と呼んでいます。
政治家と官僚は世襲しながら、日本全土から巻き上げた税金を自由に我が物として使い続けているのです。
そんなのはおかしい!そんなことはあってはならない!
そう思いますか?
私もそう思います。
しかしそのおかしい事は彼らにとっては常識なのかもしれません。
それが上級国民の特権なのでしょうか。
誰か聞いてみてください。
ぇ?
オレが聞くの?
えーやだよーお前が聞けよぅ。
それじゃあせーので聞く?
お前ぜってぃうらぎんなよ!絶対一緒に聞くんだかんな!
ってか上級国民ってどこ行ったら会えるの?