2025/05/16 01:32

米の品種が多種多様であることの重要性。


米の品種は冷害に強い品種もあれば、暑さに強い品種もあります。したがって暑い夏だと暑さに弱いの品種の収量は下がりますが、逆に暑さに強い品種の収量は増えますよね。しかしこれを日本全国が暑さに弱い品種の米を栽培した場合、酷く暑い年があったとしたら、たちまち米不足が起こります。極端な話をすると日本全国が一つの米の品種しか栽培していなかったとします。で、その品種でその稲の病気が流行った場合、その稲が全滅したとします。そしたらたちまち日本全国が米不足になりますよね。しかしこれが日本全国でコシヒカリやひとめぼれやら、多種多様な品種のお米が栽培されていたら、ヘッジが効くんですね。今年はこの品種が病気で収量が減ったけれどこの病気に強いこの品種は例年通りの収量だったね、とか、今年の夏は暑すぎてコシヒカリが不作だったけれど、暑さに強いにじのきらめきは大丈夫でした!みたいないわゆる【リスクヘッジ】が出来るんですね。

リスクマネジメントの観点に立つと、気候変動や病気に対するリスク分散が出来るという事なんです。

私たちの先祖はこれを真っ先に克服しようとしたんですね。これが一番真っ先に克服しなければならない食の安全保障というものだったと思うんです。


だから品種が多種多様であることはとても意味のある重要な事なんですね。


ですが、その多種多様性を壊そうとこの日本に迫ってきている勢力があります。それが多国籍をもつ穀物メジャーなんですね。その多国籍穀物メジャー企業の弁護士が作った条約が、TPP【環太平洋戦力的経済パートナーシップ協定】です。そして今後アメリカのトランプ大統領はこのTPP以上にアメリカにとって有利な条件でのFTA自由貿易協定を迫ってくるはずです。