2026/03/18 14:38

倫理を欠いた力の支配がはびこって、上司や先輩が部下や後輩を抑圧するとします。私にはこれがテロリズムの論理に見えてしまうんですね。
歴史を振り返ってみると、戦前の日本で「上官の命令は絶対」が戦争を引き起こし、企業の不正でも「上の言う通り」が隠蔽を助長してきたように思えてならないんですね。
よく聞くと思いますが、『この世界は上の者が【カラスは白】と言えばカラスは白になる』という頭のイカれた理屈が罷り通る業界が国家規模だったらと思うとゾッとしますよね。
それが一部の組織で規範として運用されているとしてもテロリスト予備軍ですよ。
私は私自身がリベラルなつもりはないです。社会の不正に対してたった1人でも勝ち目が薄くても敢然と立ち向かう勇気を大切にしてきた気がします。それは四国の坂出市の無門塾の当時の塾長だった本条文雄先生との出会いがきっかけでしたね。
武家社会でも明治維新以降の軍国主義でも【上のいう事は絶対】でしたけれど、これは同じ意味で捉えられがちなんですけれどそうじゃないんですね。
軍国主義の上下関係は下の者を抑圧する論理なんですね。
それとちがって武家社会の、正確には江戸時代にコンプリートした武士道の上下関係は上に立つ者を戒める論理だったわけです。
武士道では、上の者は絶対に間違ってはいけないという責任がありました。徳を積んだ者にしか上下関係を築かせなかったのかもしれません。
故に【上の言う事は絶対】という理屈が罷り通っていたのではないのでしょうか。すごくわかりやすくいうと黒いカラスの事を白というバカな上官やバカな軍人やバカな政治家のせいで明治維新以降日本が戦争三昧の国になったわけですよ。極端すぎること言うけれど。カラスが白いわけないじゃん。でもそれはテロリストが幕府から政権を奪ったからなんですよ。
でも武家社会のお殿様は【カラス?カラスは黒ですよ。白いわけないじゃん。】家来は【ウチの殿は絶対に正しい!】ていう、これが武家社会の主従関係の上下関係の【上のいうことは絶対】という意味なんですね。だからお殿様はカラスが白いとか頭の悪いこと言ったら絶対にダメなんですよ。それを言い換えればお殿様の言うことは絶対に正しいということになるんですね。ですからお殿様は間違えるわけにはいかないのですごいプレッシャーだったと思いますよ。
【上の言う事は絶対】これは上下関係組織の下の者に向けた服従の論理ではなく、上下関係組織の上の者に向けた戒めの論理だったんですね。
しかし、明治維新後、テロリストによる政権奪取がなされ、上下関係組織の上に位置する者の責任や倫理が世代交代をしながら抜けていき、上の命令に従うことが美徳とされるようになりました。それは安定した保守主義が運営されていく中で、先代の徳よりも権力や財産ばかりが濃縮されていきました。それが保守主義の弱点であり世襲が忌み嫌われる由縁でもあります。そこでリベラルが台頭し始めて保守が認識されるんですね。ちょっと難しくなってきましたね。
倫理が抜けた上下関係組織はテロリスト予備軍と言っても過言ではありません。
上下関係組織の下に位置する者は、生活のため、お金のため、家族のため、不正や汚職があっても見て見ぬふりをしなければなりません。
彼らはそもそも侍ではないのですから。
しかし気が付かない内に戦争に駆り出され、最前線に立たされたのも彼らなのです。
江戸時代や戦国時代なら基本的には武士同士の戦いに農民が弁当持参で見物に行くみたいな感じだったそうですが、明治維新以降は国民が戦争に駆り出されるようになったんですね。そういうのがファシズムであり、同調圧力であり、パノプティコン社会の正体なんです。で、間違いなく日本を含む今の先進国はそんな超監視型社会に向かっています。
中国型の超監視型社会です。これは先進国が2000年代から中国にガンガンに投資して実験して成功した超監視型社会をいよいよ世界中でやろうとしているんです。
